【初心者向け】EQとは?仕組み・使い方・周波数帯域まで図解でわかりやすく解説

DTM

「EQって何?」

DTMを始めると必ず目にするのがEQ(イコライザー)です。

・何をしているの?

・どこを触ればいい?

・なんとなく動かしているだけ

という方も多いはず!

この記事では、DTM初心者でも理解できるように

・EQの仕組み

・周波数ごとの役割

・基本的な使い方

・初心者がやりがちな失敗

までわかりやすく解説します!

目次

・EQとは?

・EQでできること

・EQの音の増減法

・周波数ごとの特徴

・EQの種類

・初心者がやりがちな失敗

・EQの基本手順

・まとめ

EQとは?

EQとは、音の周波数ごとの音量を調整するエフェクトです。

料理で例えるなら、塩だけ濃くする砂糖だけ減らすようなイメージ。全体の音のバランスを整えるためのものなのです!

音は周波数でできている

音とは、物理的には空気(媒質)の振動による波動現象です。小学校の頃、組体操で「ウェーブ」をやった経験がある方もいるのではないでしょうか?ちょうどあんな感じです。空気の点がちょっとずつ上下に揺れることによってそれが波の形に見えるのです。

高校で物理を習っていた人ならご存知かもしれませんが、音には「周波数(振動数)というものが存在します。

周波数(振動数)は「1秒間にどれくらい振動するか」という指標で単位はHz(ヘルツ)です。

この周波数の値が高けれ高いほど高音に、低ければ低いほど低音になります。

目安は

・20Hz〜200Hz→低域

・300Hz〜1,000Hz→中域

・2,000Hz〜 20,000Hz→高域

です。

 周波数帯域の具体例

前提として、曲作りにおいては、どんな音にしたいかによって楽器の周波数帯で重要視する部分は異なります。

もちろん全ての周波数帯域が需要ではありますが、ここでは特に多くの場合重要とされる部分のみ抜粋して挙げてみます。

  • キック(ドラムの下の部分) 20〜200Hz
  • ベース 150〜250Hz
  • ボーカル 300〜2,000Hz
  • シンバル 1,000〜5,000Hz

EQでできること

EQ(Equalizer)その名の通り、音のバランスを平等にする、調整する役割を持つエフェクトです。

例えば、、、

①低音を減らす

音のモコモコ感を改善できます。

②高音を足す

音の「抜け」を良くできます。

③耳に痛い音を減らす

2〜5kHzの音の量を減らすことによって

人間の耳は多くの場合、20Hz〜20,000Hzまでしか聞こえないと言われています。しかし、アナライザー(周波数帯域を見る装置)でキックの周波数を見てみると0Hz〜19.9999…Hzの音も確かに鳴っていることがわかります。これらは人間の耳にはほぼ聞こえませんが、音のエネルギーとしては存在しているわけです。しかし耳には聞こえないため、これをカットする人が現在では多いです。これを「ローカット」と言います。

EQの音の増減法

EQの中にはいくつかの音の増減の方法があります。

ハイパス

これは低音を切りたい時に使います。

ローパス

これは高音を切りたい時に使います。

ベル

部分的(ピンポイントで)に音量の調整を行いたい時に使います。

シェルフ

全体的に音量を調整したい時に使います。

周波数ごとの特徴

ここで、それぞれの周波数帯域ごとに感じる一般的なイメージを共有しておきたいと思います。音楽制作ではこのような単語(特徴)が飛び交うことがしばしばあります。

これらの雰囲気を出したかったらEQを使ってそれぞれの帯域の音を増やしたり減らしたりすればいいわけですね。

帯域特徴
20~60Hz超低音
60~120Hz重さ
120~250Hz温かさ
250~500Hzこもり
500Hz~1kHz
1~2kHz存在感
2~5kHzアタック
5~10kHz明るさ
10~20kHz空気感

EQの種類

EQにはいくつかの種類が存在しています。今回はDTMにおいてよく使うであろう二種類を紹介します。

①パラメトリックEQ

DTMで最もよく使うであろうEQです。視認性が良いのが特徴です。自由度が高い分、音作りや MIXをする際には耳の判断力と知識が問われます。

②グラフィックEQ

決められた帯域幅のみを増減することに特化しているEQです。ライブ会場などでよく使われています。

初心者がやりがちな失敗

ここからは初心者が陥りがちなEQの罠について説明していこうと思います。

①全部ブーストする

この音のこの成分も上げたい、この成分も上げたいとなってしまうと、結果的に全ての成分が上がってしまい、何もしなかったのと同じ状態になってしまいます。EQとは相対的なものなのです!

②極端に削る

極端に削るのも元の音の成分が損なわれてしまって、迫力のない全く別の音に聞こえてしまいます。まずは本当に、その音を削ったり、持ち上げたりする必要があるのかを、耳で聞いて判断するのが重要です。

③ソロでEQする

MIXでEQを使う場合、ソロモードにしてその音だけで聞くことはお勧めできません。EQで音作りを行い、単体で聞いている時は「天才かもしれない」と感じても、それを曲の中で混ぜて鳴らしてみると浮いてしまう、というのは楽曲制作においてよくある話です。

その音を曲全体で鳴らした時に違和感がないかを聞きながらEQしていくのがおすすめです。

EQの基本手順

EQを使って曲のバランスを調整するには

①それぞれの音で不要な低音をカット

②ベルで尖らせて耳に痛い部分を探す

③必要なら少しブースト

④全体で確認

の手順を踏むと良いでしょう。

EQは音作りにおいてはブースト&カット、MIXにおいては基本的にカットで用いられることが多いです。それぞれ、特殊な表現をしたい時以外は、やりすぎないことが重要です(何事もほどほどが一番ってことですね)。

まとめ

EQは音作りの基本であり、DTMでは最も重要なエフェクトの一つです。

まずは

・不要な低音をカットする

・必要以上にブーストしない

・全体のバランスで判断する

この3つを意識するだけでもミックスは大きく改善します。

どのEQを使うかは好みが分かれるところではありますが、DAW付属のEQでも問題なく処理できるので、最初はそれを使ってEQに触れてみると良いでしょう。

EQは経験を重ねるほど耳が育つエフェクトなので、少しずつ試しながら感覚を身につけていきましょう!

(EQにはMS処理、位相のずれ問題などの難しい問題もありますが、それに関しては、エンジニアリングにご興味があれば詳しく調べてみることをお勧めします!)

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