【初心者向け】ノイズゲートとは?仕組み・使い方・おすすめ設定を徹底解説

DTM

こんなお悩みありませんか?

「配信にジジってノイズとか、エアコンとかのノイズが入って煩わしい!」

そんなお悩みを解決してくれるのが、ノイズゲートです。

この記事では初心者向けにノイズゲートとその類似エフェクトについてできるだけわかりやすく解説していきます!

目次

  1. ノイズゲートとは?
  2. なぜ必要なのか?
  3. Gateの仕組み
  4. Threshold(スレッショルド)
  5. Attack
  6. Hold
  7. Release
  8. Range
  9. GateとExpanderの違い
  10. よくある質問
  11. まとめ

ノイズゲートとは?

ノイズゲートとは、簡単に言えば、「一定より小さい音を自動でミュートするエフェクト」です。

つまり、「小さい音 → 消す、大きい音 → 通す」という処理を行うエフェクトなわけですね。

なぜ必要なのか?

例えば、エアコン、PCファン、キーボード、マウス、部屋鳴り、ブレスなど、これらは歌っていない時間にも録音されています。

Gateを使うことで「歌っている→Gate OPEN→歌っていない→Gate CLOSE」となり不要な音を除去できます。

Gateの仕組み

Noise Gate(ノイズゲート)は「一定より小さい音を自動で通さなくする」ダイナミクス・プロセッサーです。

コンプレッサーが大きい音を小さくするのに対し、Noise Gateは「小さい音をさらに小さくする(あるいは無音にする)」という逆の働きをします。

例えば、ボーカルを録音していない間のエアコン音、PCファンの音、マイクのホワイトノイズ、キーボードの打鍵音などの小さい雑音を自動的に除去できるのです!

Noise Gateの数学的な仕組み

入力信号をx(t)、Threshold(しきい値)をT、出力をy(t)とすると、最も単純なNoise Gateは

y(t)=|x(t)|≥Tの時 x(t)、|x(t)|<Tの時 0 と表せます。

つまり、Threshold以上ならそのまま通す、Threshold未満なら0(無音)にするという非常にシンプルな処理です。

実際の数値で考えてみる

例えば、Thresholdを-40 dBFSに設定したとすると、

録音されている音が以下の表のような場合、

レベル
エアコン-55 dB
PCファン-50 dB
ブレス-42 dB
ボーカル-18 dB

ノイズゲートを通った後の音は次のように聞こえます。

Gate
エアコン無音
PCファン無音
ブレス無音(設定次第)
ボーカルそのまま

Threshold(スレッショルド)

ゲートにおいて、最重要パラメータです。

例えば、歌-18dB、ノイズ-45dBの時に、Thresholdを-35dBくらいに設定したとします。

すると、歌はスレッショルドを上回っているので通りますが、ノイズはスレッショルドを下回っているので消えます。

Attack

Attackは「どれくらい速くGateを開くか」です。つまり、スレッショルドを超えてから音を切るまでの速度です。

0ms→パッ!、20ms→じわっといった感じでしょうか。

速すぎると子音が欠けることがあります。

Hold

Holdは「ゲートを開いた状態を維持する時間」です。

例えば、Holdの時間を設定することで、「こんにちは」の『こ…ん』の間でゲートが閉じないようにできます。

Release

Releaseは「ゲートを閉じる速さ」です。

これが短いと「パッ」、長いと「スー」といった感じになります。

Range

最近のほとんどのGateにはRangeがあります。

例えば、Range-15dBなら、完全ミュートではなく、15dBだけ下げるという処理を行えます。

これを設定することよって、いきなり音が切られることがなく、比較的自然になります。

配信ならばノイズゲートはエフェクトプラグインで構わないのですが、ライブなどではギターなどもノイズが多く出る楽器なので、それ用に実機のノイズゲートが販売されています。得られる効果はほぼ同じなのに実機ってなんだかワクワクしますよね?筆者だけでしょうか。。。

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GateとExpanderの違い

ノイズゲートには音量を小さくするという点でコンプレッサーとエキスパンダーという似ているエフェクトがあります。それぞれの違いを簡単に確認しておきましょう。

GateExpander
一気に閉じる徐々に小さくする
ノイズ除去向き自然な処理
配信向きボーカル向き
CompressorGate
大きい音を下げる小さい音を消す
ダイナミクスを整えるノイズ除去
音量差を縮める無音部分を静かにする

音楽制作ではボーカルなどにはエキスパンダーで調整を加えると、音量変化が滑らかなため、より自然に聞こえやすいです。もちろんゲートでもうまく設定できれば綺麗に聞こえるので、その辺りは技量が試されるところです(笑)

よくある質問

Q:Thresholdはどのくらいに設定すればいいですか?

A:正解はありませんが、一般的には、ノイズ:-60〜-50 dBFS、声:-35〜-10 dBFSくらいの幅となることが多いため、Thresholdを-45〜-35 dBFS程度から調整し始めると設定しやすくなります。

Q:Releaseは長いほうがいいですか?

A:長すぎても短すぎても不自然になります。

Releaseが短すぎると語尾が途中で切れますし、長すぎるとノイズが残ります。

一般的には100〜300 ms程度から調整すると自然になりやすいと思います。

Q:Noise GateとExpanderはどちらを使うべきですか?

A:用途によります。

配信やゲーム実況などでノイズをしっかり消したいければNoise Gate、

ボーカル録音やナレーションなどで、、より自然にノイズを抑えたいならExpanderがおすすめです。

Q:Noise Gateはどのタイミングでかけるべきですか?

A:一般的には、エフェクトチェーンの前段に配置することが多いです。

おすすめの順番は以下のとおりです。

  1. Noise Gate
  2. Compressor
  3. EQ
  4. De-Esser
  5. Limiter

先にNoise Gateで不要なノイズを抑えてからCompressorをかけることで、コンプレッサーがノイズまで持ち上げてしまうのを防ぎやすくなります。なお、環境や目的によっては、ノイズ除去プラグインをNoise Gateより前に配置する構成が適している場合もあります。

まとめ

Noise Gateは、入力レベルをThresholdと比較して、小さい音だけを除去するダイナミクス・プロセッサーです。

重要なのは、「ノイズを消すエフェクト」というよりも、音量を基準に信号を通すか止めるかを判定する装置であるという点です。

Threshold・Attack・Hold・Release・Rangeを適切に調整することで、ノイズを効果的に抑えつつ、ボーカルや楽器の自然なニュアンスを保つことができるので、宅録の強い味方です!ぜひ使ってみましょう!

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